3月28日、法話会を実施しました。
この日を楽しみにされていた利用者の皆さま。
「おぼうさんの声聞こえるように、前の席いかんなん!」
「ろうそくは赤色やよ。間違えられんよ!」
「どこのおぼうさん、来られるがや?」
開始2時間前から、なんとなくそわそわ感が漂います。
お仏飯、仏花、お供え物、赤い蝋燭に焼香台…利用者様に確認して
いただきながら会場準備が整いました。
勤行と法話は、砺波市大窪の常福寺 高島副住職よりいただきました。
参加者全員で経本を手に持ち、正信偈を唱えました。
御焼香された利用者様は、仏様をみつめ静かにお参りされていました。
高島副住職からは『二河白道(にがびゃくどう)』のお話を
分かりやすくパネルを使って説明していただきました。
~「二河」は南の火の川と、北の水の川。火の川は怒り、水の川はむさぼる心の象徴。
その間に一筋の白い道が通っているが、両側から水火が迫って危険である。
しかし、後ろからも追っ手が迫っていて退けず、一心に白道を進むと、
ついに浄土にたどりついたという話。
煩悩にまみれた人でも、念仏一筋に努めれば、悟りの彼岸に至ることができるのである~
熱心に聞いておられたある利用者様は、
「昔は常にこう思って、仏さんに参り、日々を過ごしていたことを思い出した。
そうやって日を過ごしていたことも忘れとったわー」
と言われました。仏様や御念仏が、皆さまの生活に昔からしっかり
根付いているんだなと感じました。
午後のおやつには、お供えしたお饅頭をおさがりとして、ありがたくいただきました。
苑では久々の法話会。この法話会は、今後も毎月行うことにしております。
看取り介護委員会 委員長 高田由可子