今年度は、ユマニチュードに取り組んでいます。ユマニチュードとは?

フランスのイヴ・ジネスト氏とマレスコッティ氏によって作り出された、知覚、感情、言語による包括的コミニュケーションにもとづいたケアの技法です。
ユマニチュードには、「見る」「話す」「触れる」「立つ」四つの柱があります。
当苑では、この「見る」「話す」「触れる」に重点をおいて取り組んでいます。

実際の現場では、介護させていただく職員が、今まで実践してきていたと思われていましたが、しっかりと相手の視線をつかんでいなかったのではないかと感じられることがありました。

「見る」「話す」
ある寝たきりの利用者の方で、口腔ケアを行う際に、今までは、普通に声をかけて行っていましたが、しっかりとその方の目線をつかんでから、「いまから口の中をきれいにします。口を開けてくださいね。」と声をかけると、あんなに口腔ケアの時に口に力を入れ、開けようとされなかった方が、ケアの仕方をかえたことで、今では、嫌がることなく、口を開けてくださるようになりました。(*すべての方に通じる技法ではないですが)

今後も、利用者の方が、どんなケアでもゆったりとした気持ちで受けられるようになっていただけるように
コミニュケーションをとり、その方一人一人にあったケアを模索しつづけていきたいと思います。



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