当苑では、火災に備えた通報訓練、消火訓練、避難訓練を年2回行っています。ただ、今年度はコロナ禍にあり、実際に人が動いての避難訓練は延期していました。

しかし、避難訓練は実施すべきことなので、消防署員の方とも相談させていただき、今回は初の机上訓練としました。

 

通報訓練は、消防との連絡になりますので、こればかりは実際に発報しての訓練となります。

 

消火訓練については、通常の避難訓練では、職員が出火場所に駆け付けて消火栓や消火器を構えるなど、火災の発報から出火場所の確認、初期消火動作、そして避難誘導に移る流れを作っていますが、今回は、水消火器をお借りして、消火器の操作方法を学ぶことにしました。

出火場所(的)にめがけて勢いよく放水…ではないですが、実際に使用して、基本的な使用方法を理解していただきました。

 

                ●避難訓練放水練習





避難訓練も、通常だと・・・

『初期消火失敗!!!』

『火事だ~~~!!!』

『出火区画の利用者さんの避難誘導にあたってください!!!』

『排煙窓開放して!! 非常持ち出し確認!!』

など、激しく動いて回りますが、今回は、ち~~んと椅子に座り、慌てず落ち着いて避難誘導の流れを書面・図面で確認します。

決して新しいことを学ぶのではなく、今までやってきたことを振り返ります。

 

『そうそう、今まではバタバタの動きの中でわかったつもりでおったけど、
              その行為の意味とか、再確認できてよかった』

『いやいや、今までこうやってきたけど、よく考えたら・・・
                    こうしたほうがよくないですか』

『そもそも、救護バッグの中身確認しとかんなんでしょ』

『まだまだ・・・検討してかんなんがやわ・・・』

 

など、普段の避難訓練後の、汗だくで『ヒーヒー…ハーハー…ゼーゼー(…筋運動によって、筋および関節からの神経反射が起こり、また体温上昇、血液中の酸素濃度の低下による呼吸中枢の興奮が起き、呼吸数が増加)』状態でのコメントではあまり聞かれない、避難の本質を捉えた質問や意見をいただくことができました。

 

また機会を設けて、冷静に訓練を見直ししたいと思いますが、やはり動いてナンボの考え方もあります。その両方をしっかり踏まえて、訓練を実施し、あってはならない有事に備えたいと思います。

 

                         防災委員会 水木